「スケート大好き!」

by 酢好き大好き(スズキダイスケ)

木下アカデミー京都アイスアリーナの水曜大人教室。読売新聞の取材を受けた。

行くとき、小雨だった。
傘をさすかささないかくらいの雨だ。
交通事情としては危険なコンディションだ。
歩行者も二輪車も自動車もいそいで、注意がおろそかになる。
先週と異なり今日は平日だから通勤通学のまっさいちゅうだ。

リンクには無事に到着した。

新聞記者が来ていた。

9時から教室。
カメラマンが教室の写真を撮っている。

全体でヒョウタンをフォアとバックで。
続いて手をあげる。
バックのヒョウタンで手をあげるのは怖いものだ。

次にクラスに分かれて。
まず、アウトに乗る、インに乗るのをフォアとバックで。
クロス&外に、さらに手をつける。
手は太陽を見上げるように下から上にあげる。
手のあげ方がぎこちないと「盆踊り」になってしまう。
なめらかに。

最後にスリーターンの連続をした。
教室は終わった。

記者からインタビューを受けた。
取材があることをコーチから言われていた。
私だけではない、何人かが受けた。
5月19日の読売新聞夕刊に載る。

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2021年の2月8日のブログ
ホームページで、スケートの楽しみは、努力して上達することとしたのは若かったから、求めても得られない世界でのスケートライフについて考えたい」
と書いた。
2022年5月1日のブログにおいては、現在置かれている状況について書いた。

<スケートひとすじ30年>
フィギュアスケートというひとつのスポーツを30年続けた。
いろんなスポーツに手を出さず、ひとつのことをやり続けた。
次々に新しいことをするのには、いいことがある。
ずっと「初心者」であることだ。
だが私はスケートだけをやり続けた。
長くやっていることで、最近分かってきたことがある。

<初心者>
私は自分のホームページでスケート初心者のことを書いた(1997年)。
初めてスケートするときは、転んでは立ち上がり転んでは立ち上がりの繰り返しだ。
この初心者の姿は赤ちゃんに似ている。
赤ちゃんは最初は四つんばいだ。
しかし必ず立ち始め何度も何度も転びながら最後は立って歩く。
スケート初心者も努力をする。
新しいスポーツに取り組み成長していく姿は「第2の誕生」ではないかとした。

<成長と劣化>
私自身の話をする。
30、40代は上達していた。
頑張ってできてうれしいの積み重ねがまた次の努力のみなもとだった。
50代になってレベルは下がるいっぽうとなった。
「練習不足だからだ」と考えていた。
その理由で劣化していく自分を理解していたのだ。
今になって思えば「老化」だった。

ひとつのスポーツを30年続けた。
そのおかげで本当の老化の前にスポーツで老化を先取り体験したのだ。

<変化には気づきにくい>
それが老化とは考えず「練習が足りない」としてきた。
教訓は「老化中はそれを老化と思わない」ということだ。
今起こっていることは見えないのだ。

去年の自分を思い返してみる。
今の自分とそんなに差はわからない。
しかし10年前の自分がどうだったかを考えると、だいぶ違っていると思う。
10年ぐらいして気づくのだ。
10年ぐらい前じゃないと差が見えないんだ。
だから私は、今の自分をよく見ておけと言っておきたい。

50代の10年をぼんやり過ごした。
「練習不足だ・・・だめだなあ」。
63歳になってわかったんだ。
「老化してたんだ」。
まあ、気づいてよかった。
スポーツで老化していく自分を見つめることは、やってくる本当の老化をあらかじめ経験することだ。

こういうことを考えて書くのは気が重くなる。