<朝の公式練習>
朝の9時過ぎ。
リンクに到着したら、前の前のグループの練習中だった。
練習服を着て、靴をはいてスタンバイ。
9:45、さあ、我々のグループだ。
スケーティングの後、曲かけが始まる。
予定では、4番目のはずだったが、一人来ていないので、3番目だ。
・・・いつもの私の曲がかかり、スケートはいつもどおりできた。
唯一、シットスピンがだめだった。
集中練習する。
・・・10人の、曲かけが終わり、30分が終わった。
開会式を見に行く。
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<直前の6分間の練習>
13:45、さあ、いまから、自分のチームの本番が始まる。
60代、50代、40代男子、まとめて一気に試合が行われる。
6分間の練習だ。
最初のスケーティングで、バックになった瞬間、転んじゃった。
頭打ちそう。
素人級だぜ。
やばい、やばい。
すぐに起き上がって、スピン、すると朝苦しんだスピンが、今度はめっちゃいい感じ。
ぐるぐる回る。
回りすぎて少し目がまわりぎみだ。
まったく素人級だぜ。
で、がんばって、ジャンプやスパイラルの調子を合わせて、6分はおしまい。
この後、私は11人目のはずだったが、また、一人遅れてきて、10番目になった。
2~30分後に本番を迎える。
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<本番>
氷に降りて、バッククロスと、シットスピン。
名前がコールされる。
それから先、覚えていない。
あまりあせらなかったと思う。
人に聞くと、いつもどおりだったという。
いつもどおり、それはすばらしいことだ。
いつもどおりできることは、すばらしい。
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<そして観戦と表彰>
終わった・・・・。
さあ、仲間の滑りの観戦だ。
ふと、トイレに行って鏡を見ると、ラメが目の下についていた。
それはまるで密かな涙のようだった。
その涙の意味は、誰も知らない。
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2004年5月15日に私が初めて出場した、第10回大会「フィギュアスケート・マスターズ・チャレンジカップ」の体験記は、ここをクリックして私のホームページでお読みください。