「スケート大好き!」

by 酢好き大好き(スズキダイスケ)

「ハマボール最後の日」最終貸切朝練。ファイナル。ハマ・フィギュアスケートクラブお別れの会。

<最終貸切朝練>

人間がうんざりするほど、いっぱいいる横浜駅前。
だが、日曜の早朝、そこは閑散としている。
そんな光景も、ハマでスケートをやってきたから知っている。

そして、朝練も今日で最後。
ファイナルステージの総合リハである。
昨日はエトピリカの衣装を一日着ていたが、本場の今日は、プログラムはブギの後、エトピリカの順なので、朝一に着る服は、ブギの「色物」の衣装である。

昨日の練習の効果もあって、どちらのリハも緊張も無く、自然体でさらりとこなせた。
時間が押す中、フィナーレのリハーサルも終わる。

その間、ハマの職員による、リンクの鏡の前の飾りつけも進み、さあ、フィアナルが始まる。

<ファイナル>

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9時半が過ぎた。
少し遅れ気味だ。
ファイナルステージの開始である。

まず、お偉いさんの挨拶。

待つ間、ハマの最後を聞きつけてやってきた、古い友人に会う。
18年前、初めて朝日カルチャーに入ったときの友達だ。

ファイナルの内容は、9月のフェスティバルから、ソロと幼児とジュニアを除いたようなもの。
そして、私たちのブギーワンダーランドも、エトピリカもすんなりと終わった。
着替えも戸惑うことも無い。

OBのプログラムが、目を引いた。
なお、彼女らのTシャツのデザインは、棒を持ったSコーチだという。

そして時は淡々と進み、フィナーレも終わってしまう。
ペンライトを渡された私たちは、照明を落とされたリンクを回る。
結構はしゃいでいる私たちは、悲しいのか楽しいのか、それが分からないのが、悲しい。

明かりが元に戻り、あちこちで記念撮影の輪ができる。
しばしあちこちに顔を出す。
なんとなく淡々と終わったファイナルのリハとファイナル。
撮影にみんなが集中している中、このハマボールで最後に一番苦しんだ、ループジャンプを跳んでみた。
朝からちょっとだけのスケーティングだったから、何度かやってみたが、両足だった。

今から半年前、2級の試験前、ループジャンプが、ダメパターンに入って苦しんでいた。
テストに向けて練習を重ね、最後には何とかなったループである。

みんなが、がやがや撮影をやっている中、黙々と何度かループを跳んでいた。
最後には、数回片足で降りた。
そばで見ていたSさんが「きれいに降りたね、さっきは両足だったけど」と言った。
私は「最後の最後に、いい思い出で終われました」と答えた。

<ハマ・フィギュアスケートクラブお別れの会>

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近くのホテルで行われる。
立食パーティーかなと思っていたが、テーブルに座って、結婚式の披露宴のような感じだった。

皆さんの姿もかなりフォーマルである。

いつもの名調子の司会(選手のお母さん)で会は進む。
お偉いさんの挨拶のあと、みんなのスピーチが始まる。
中でも、仲間のIさんと、選手のNさんの挨拶には、泣かされました。

大人スケーターのIさんとは、同じグループでレッスンを受けてきた。
境遇がずっと同じだったし、感じていたものも共感した。
Nさんは最初からボロボロで、詰まりながら話す内容を聞けば、そうなんだろうなあ、と心を打たれた。

ムードは、次のくじ引きタイムで、強制的に切り返させられてしまう。
ハマの職員のIさんの、かん高い笑い声が、会場に響く。
くじには、私も当った。

そしてまた、最後には雰囲気が変わる。
先ほどのI氏が、(株)ハマボールの役員に戻って、ハマ・フィギュアスケートクラブの最後を確定する、儀式が終わった。

<本当におしまい>

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ああ、終わり。

お別れ会が終わって、もう一度ハマへ戻った。

今日は、最後の瞬間まで氷の上にいる予定である。

ビールでほろ酔いの状態で、混雑したリンクで滑る。
酔った勢いで、スピンやジャンプをやったあと、さすがに疲れてきて、あとはただグルグルと周回をしていた。
混雑したリンクを、無邪気に騒ぐ一般客を除けながら回っていると、18年の思い出も頭の中を回り始める・・・・。

そのうち、パーティーから帰ったみんなも、靴を履き氷の上に降りてきて、それぞれに、最後の滑りそしている。
選手の連中は、ジャンプ大会みたいな感じで、このリンクでの最後のスケートを、確かめている。
Sコーチもいる。

時間が迫ってきて、またペンライトが配られ、照明が落とされる。
薄暗闇の中、今度はハマFSCだけでなく、一般のお客さんたちも一緒にリンクを回る。
明かりが元に戻され、名残を惜しみ写真を撮る人々の姿。
私も声をかけられ、記念写真に納まった。

時間が来た。

氷から上がり、スケート靴を脱ぐ。
ザンボはこのあとの貸切の準備のために整氷している。
写真を撮る群れは続いている。

ハマFSCのロッカールームでは、これからのことを問いあう会話が続いていた・・・・・(終)