土曜日がやってきて、スケート教室に行く。
地元駅の朝6時50分の光景も、ずいぶん明るくなった。
春になったのでファッションも軽めだ。
教室はいつものスケーティングから、そのままモホークを含むステップに入る。
「セミサークルをやらないといろいろできる」
とコーチも言われた。
ステップ、ジャンプ、スピンと盛りだくさんで楽しかった。
教室が終わって、ふと真央チャンのことを思い出した。
昨日のフリー。
魔王は凡ミスでジャンプが抜けて、悔いが残って号泣していた。
私が思い出したのはそれではない。
ショートを終わった後の、ピョンピョン跳ねる姿だ。
印象に残るしぐさだった。
トイレに行ったとき、鏡の前で跳ねてみた。
おもしろい。
真央ちゃんっぽい。
期間限定のスケート小ネタ「ショートのあとの真央ちゃん」の完成だった。
整氷が終わり、自由滑走が始まる。
本日は100名余りの地元の団体さんが来ていて、リンクは「芋子洗」状態となった。
「ショートのあとの真央ちゃん」をやってみた。
だれも見ていない。
期間限定のスケート小ネタ「ショートのあとの真央ちゃん」は、まだ誰にも知られていない。
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スケートの後は散歩に行く。
春になり、植物にふれたい気分が高まっている。
それで20年前に博覧会が開かれた植物園に行くことにした。
先日テレビでやっていたのだ。
地下鉄で現地へ。
博覧会が行われた跡地は広大。
温室に行く。
巨大なシダ植物を見る。
南国にはこういうのがいっぱい生えている。
自宅に生えているシダと基本構造が同じだから、自分がミニチュアになった気がする。
こういう森では恐竜も出そう。
即売市で鉢物を物色したが、とりあえず何も買わないで帰った。
春が来たので私の園芸も仕事に追われる。
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バンクーバー・オリンピックの女子フリー、1位と2位の結果は、ショートの時の順番のまま終わった。
ショートの差が僅差だったから、魔王はベストを尽くして逆転したかった。
だが真央は「ノーミスをする」ことができず2位に終わり号泣した。
私の見た感じでは、魔王のジャンプの着地はドスンと落ちている感じがした。
キムはファーストジャンプももちろん、セカンドのトリプルもきれいで着地が流れる。
結果は、まあそうかなと思う。
魔王は悔しいのだろうな。
フィギュアスケートは決して誰かと戦わない。
フィギュアスケートは必ず自分と戦う。
マスコミは「対戦」の文脈で物事を伝えようとする。
それが読者、視聴者にとって分かりやすいからだ。
だが、フィギュアスケーターは必ず自分と戦っている。
しかし、魔王とキム。
この二人は運命の二人なのかもしれない。
同じ19歳で、同じスポーツをしている。
体型も、アジア人も同じ。
世界最高レベルにいることも同じだ。
このそっくりな二人の少女は、二人一緒にゴールドをもらうことはできない。
そのことだけは絶対に一緒にはなれない。
どちらも自分と戦っているのに、誰かに負けるのだ。
これは不幸であり地獄だ。